花祭りとは?なぜお釈迦様に甘茶をかけるの?あっ、そうだったのか!
日本にはさまざまなお祭りがありますが、みなさんは「花祭り」をご存知でしょうか?
「花祭り」はお釈迦様の誕生をお祝いする行事で、各地で行われています。
「花祭り」の由来、お釈迦様に「甘茶」をかける習わし、「白いゾウ」との関わり、さらにお釈迦様の超簡単な略歴などを、わかりやすく記事にしました。
読んでもらえると「なるほど!それで甘茶をかけるのか」「ゾウとの関わりはそれなのか」と合点がいきます!
実在したお釈迦様についてちょっと探ってみませんか?
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お釈迦様をお祝いする花祭りとは?
先程も触れたように「花祭り」は、お釈迦様の誕生日をお祝いする行事です。
ところで、お釈迦様の誕生日はご存知でしょうか?
キリストの誕生日は「クリスマス」=12月25日というのは有名ですよね。(実は誕生日に関する記述が残されておらず、実際の日にちはわからないそうです)
話がそれましたが、お釈迦様の誕生日は4月8日とされていますが、こちらも正確な日にちはわからないそうです。
「花祭り」は正式には「灌仏会(かんぶつえ)」と言います。
他にも「降誕会(ごうたんえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」「浴仏会(よくぶつえ)」「龍華会(りゅうげえ)」「花会式(はなえしき)」など、さまざまな呼び名があります。
「花祭り」は浄土真宗のお坊さまが提唱された呼び名で、宗派を問わず定着しました。
行事は各地で行われており、どこでも必ず4月8日にされている訳ではありません。
ですが内容はほぼ統一されていますので、どのようなことを行うのか代表的な中身について調べました。
花祭りはどんなことをするの?
「花祭り」の大きな特徴は、お釈迦様の像に頭から甘茶をかけることです。
季節の花で飾った「花御堂」と呼ばれる小さなお堂の中心に、お釈迦様の像を安置して柄杓(ひしゃく)で「甘茶」をかけます。
これはお釈迦様が生まれた際に、「九頭の竜が甘露(甘いお水)を降らせて産湯にした」という言い伝えになぞらえたものです。
そしてお祭りで目を引くのは、なんと言っても大きな「白いゾウ」が登場すること!(本物ではないです)
お釈迦様の母親(麻耶夫人)が、「天から降りてきた6本の牙を持った白いゾウが、自身の体内に入ってゆく夢を見てお釈迦様を身ごもった」とされるお話から由来しています。
その他の行事として寺院系の幼稚園などでは、園児が稚児行列をすることも多いようです。
スーパー赤ちゃんの誕生!お釈迦様ってどんな人?
お釈迦様は神格化されており、遠い昔の人物であることからすべての事実を知ることはできませんが、有名なエピソードとして伝えられているお話をしたいと思います。
お釈迦様はネパール南部の小さな村、「ルンビニ」の花園で生まれました。
ここは母親が出産のため、里帰りする途中に休憩場所として立ち寄った村です。
生まれてすぐに7歩歩いて右手で天を、左手で地を指して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんが(げ)ゆいがどくそん)」と言ったそうです。
この言葉の意味は「この世で我こそが尊い!┗(`・ω・´)┓」という、お釈迦様の言葉とは思えないビックリなものから、「この世のすべての人は唯一の尊い存在だ」などの解釈があります。
受け手がどう捉えるかで変わる、奥が深い言葉なのですね。
さて、ジョン・トラボルタのポーズで生まれてきたスーパー赤ちゃんの名は「ゴータマ・シッダールタ」と付けられました。
母親はお釈迦様を生んで7日後に産褥熱で亡くなってしまい、母の妹に育てられたそうです。
お釈迦様は29歳で出家します。
この時すでに長男が生まれていたそうで、お釈迦様が結婚していたことにちょっとビックリしました。
出家後3人の師に出会いますが、どの悟りも真の悟りではないと判断したお釈迦様は、35歳の時に独自の道に進み、ついに真の悟りを開きます。
その後は自身の悟りを説くために伝道生活を送り続けたそうです。
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日本人の不思議な宗教観
日本人の宗教観は海外から見ると不思議に思われることが多い・・・という話を聞いたことがありませんか?
外国人は、ひとつの宗教を信心深く信仰し、それ以外の宗教を寄せ付けないことが多いです。
ですが日本人は、クリスマスをイベントとして取り入れ、初詣には神社やお寺に参拝します。
七五三やお宮参りでは神社に行き、結婚式は教会で挙げて、お葬式はお寺。
私たちにとっては特に不思議に感じることはありませんよね。
宗教というよりは習慣や行事として、広く親しまれていることが、海外ではあり得ないことのようです。
かつての日本は神道(神社)と仏教(寺院)を分け隔てない「神仏融合」の形がありました。
その後「神仏分離令」によって区別されることになるのですが、今でも「おみくじ」や「お守り」「破魔矢」や「絵馬」などは、神社でもお寺でも授与されます。
もちろん信じた宗教だけを深く信仰されている日本人もいますが、あまりこだわりがなくふんわりとした宗教観を持っている方が多いのではないかと思います。
お釈迦様の誕生日がピンと来ないのも、そのためかもしれませんね。
最後に・・・
「お釈迦様の誕生日だから何かをしよう!」と思い立った訳ではありませんが、何かがある時には神様、仏さまにお参りしたくなるものですよね。
心のより所として多くの人がお世話になっているお釈迦様。
そんなお釈迦様について、少し知ることができたような気がします。
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