牡蠣で食中毒になってしまったときの対処法と注意点

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当たってしまうと、つらい症状が出やすいことで有名な牡蠣。

食べたいけど、当たったら怖いし・・・と手が出ないことはありませんか?

この記事では「牡蠣を安全に食べるために知っておきたい注意点」や「当たった場合にどんな危険があるのか」そして「その対処法」などを説明します。

「海のミルク」の異名を持つほど栄養満点ですから、注意すべきことを知って、冬の味覚と栄養を存分にいただきましょう!

 

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牡蠣を食べる際の注意点

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小児・高齢者や、妊娠中の方が食べる場合には、特に注意してください。抵抗力が弱いため、食中毒になってしまうと重症化する可能性が高くなります。

十分に熱したものを用意するようにしましょう。

生牡蠣を食べる場合は、必ず「生食用の牡蠣」を選ぶようにしてください。

「加熱用」は、生で食べることを想定した処理がなされていませんので、必ず表示を確認するようにしましょう。

 

加熱用の牡蠣の場合は、中まで火が通る様にしっかり加熱してください。90℃以上の温度で1分半以上の加熱が望ましいです。

注意
ウイルスは内臓に蓄積されるため、牡蠣の表面を洗っても除去することはできません。しっかりと過熱することが大切です!

 

 

食中毒になった時の対処法

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残念ながら、抗ウイルス剤はありませんので、とにかく体外に排出するのが大切です。

ですから絶対に下痢止めは飲まないようにしてください!

体外に出す作用を止めてしまうため逆効果です。また、抗生物質も効果はありません。

脱水症状を避けるため、できる限りこまめに水分を取ることが大切ですが、吐き気が強まる可能性もあります。

まずは医療機関へ行くようにしてください。

 

 

牡蠣の保存期間

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必ず、消費期限を守るようにしましょう!生食の場合、発送日から4日、加熱する場合は5日が目安です。

 

冷凍保存の場合

家庭用冷凍庫での保存期間は、30日前後です。

その際、生食用の牡蠣を冷凍した場合でも、解凍後は必ず加熱調理してください。

 

保存方法

牡蠣などの貝類は乾燥を嫌います。

冷蔵庫で保存する場合は、ボールなどに移して濡らした新聞紙などで軽く包んだり、濡れ布巾で覆ってください。

密閉すると窒息しますので、ラップをかける場合にはふんわりと、隙間をあけて覆うようにしてください。

 

 

どうして牡蠣を食べると食中毒になりやすいの?

牡蠣の食虫毒の原因は、主にノロウイルスです。

ただし、牡蠣そのものがノロウイルスを作り出しているわけではありません。

ノロウイルスに感染した人の嘔吐物や便は、下水処理場で除去されますが、その際わずかに残ったノロウイルスは川や海にれ着いてしまいます。

海で生息している牡蠣の主食はプランクトンなので、プランクトンを食べる際に一緒に摂取する海水を通じて、牡蠣の内臓にノロウイルスが蓄積されてしまうという訳なのです。

 

ノロウイルスは抵抗力が大変に強く、1ヶ月近く生きることができます。

生存時間は、低温になるとさらに伸びる特徴があります。

牡蠣を食べる機会が多い時期と、ノロウイルスの活動期間が増える時期が重なることで、食中毒になる人が増えてしまいます。

特にこの時期は、牡蠣を生で食べる機会が増えますので、注意が必要ですね。

 

 

ノロウイルスの主な症状と潜伏期間

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症状

・激しい吐き気や嘔吐

・下痢、腹痛

・悪寒、38度程度の発熱

 

潜伏期間

・感染~発症まで、1~2日の短期間

 

注意点

一般的には1~2日で症状はおさまりますが、重症化し、死に至るケースもあります。

激しい下痢、嘔吐、発熱を伴うときは必ず、病院に行きましょう。

また、腸が正常に機能するまでは、飲み食いはほぼできません。

 

特に危険な症状

血便が出ている場合は、敗血症や腹膜炎をおこすこともあります。

水様性の下痢が1日10回以上出る場合は、脱水症状をおこすこともあります。

 

 

その他の注意点

食中毒をおこした場合に扱った食器・包丁・まな板は洗浄・消毒することが大切です。

塩素系の漂白剤を使って、しっかり消毒しましょう。

二次被害を防ぐためにも、徹底して行いましょう。

 

また、牡蠣に当たった人の嘔吐物などを処理するときは慎重に行ってください。

症状がおさまっても、ウイルスは2週間程体内から排出されます。

ゴム手袋やマスクをするなど、二次感染に遭わないよう注意しましょう。

 

最後に

以前ノロウイルスが原因で寝込んだことがありますが、それはもう、とても苦しいものでした。嘔吐と下痢を繰り返し、完全にノックアウト状態です。

家族全員がかかってしまったことから、その感染力の強さも目の当たりにしました。

あんな思いは二度とごめんです。牡蠣は安全第一で食べたいですね。

 

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