火事の恐怖、一酸化炭素中毒!原因と症状。身を護るためには?
地震や津波・台風など、様々な災害がありますが、火事もそのひとつですね。
特に空気が乾燥している季節は、あちらこちらで火事が起きたニュースを毎日のように目にします。
自己責任で起こしてしまった火事もあれば、放火されてしまったり、火山の噴火の被害を受けてしまったり、電化製品の不良、漏電など・・・どのような原因で火事が起こるかは予想できません。
火事には炎や煙、倒壊や一酸化炭素中毒など、危険な事態がたくさん発生します。
今回はその中でも「一酸化炭素中毒」について調べました。
一酸化炭素中毒の原因と症状、そして身を護るために良いとされている行動をまとめました。
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【1.なぜ一酸化炭素中毒になるの?】
一酸化炭素は酸素が不十分な状態で炭素や、炭素を含む有機物が燃えると(不完全燃焼)発生します。
無色無臭の気体なので、見ることも感じることもできません。
そのため、知らず知らずのうちに一酸化炭素を吸ってしまい、中毒症状を起こしてしまいます。
私たちの血液中にあるヘモグロビンは酸素と結びつき、その酸素を全身の細胞へと供給して、代わりに二酸化炭素を受け取ります。
ですがヘモグロビンは酸素よりも200~250倍もの強さで、一酸化炭素と結びついてしまいます。
そうするとヘモグロビンは、充分な酸素を全身に送ることができなくなってしまいます。
これが一酸化炭素中毒になってしまう原因です。
【2.一酸化炭素中毒の症状とは?】
さて、酸素が体内で欠乏してしまったら、私たちの体はどうなってしまうのでしょうか?
おもな初期症状は「頭痛」「めまい」「吐き気」などです。
そして重篤になると、「体がけいれんしたり自由に動かない」「意識障害」「意識を失う」といった症状も出てきます。
火事で逃げ遅れた方の多くが、このような重篤な症状を起こしてしまったことが原因ですが、もちろん一酸化炭素中毒によって死に至ることもあります。
高濃度の一酸化炭素を吸ってしまうと、初期症状が出る間もなく一気に深刻な状況になりますので、とても危険です。
【3.火事だ!一酸化炭素から身を護ろう!】
無色無臭の気体である一酸化炭素。
火事になった場合は、どのようにして身を護るのが良いとされているのかを調べました。
まず比重ですが、空気を「1」とすると、一酸化炭素は「0.967」です。
空気よりも多少は軽いですが、ほぼ同じと言って良いと思います。
また、空気の動きによって混ざってしまえば、空気と一酸化炭素を分けるのは難しいでしょう。
ではどうしたら・・・?
一酸化炭素は濃い煙の中に、たくさん含まれています。
煙はまず上に昇っていきますので、煙の少ない空気は下の方へ溜まるそうです。
基本的に言われていることになってしまいますが、できるだけ態勢を低くして呼吸を止めて脱出できるようならば止めたまま、そうでない場合はタオルや衣服で鼻と口を押え、少しずつ呼吸をしながら移動するというのが通説のようです。
呼吸を止めて苦しくなってしまうと、その後一気に息を吸い込んでしまい危険なので、脱出までに時間がかかりそうなときには、長く呼吸を止めるのはかえって良くない場合があります。
呼吸は鼻から吸って口から吐くようにしてください。
煙は始めのうちは上昇しますが、室内などで量が増えて貯まってしまうと水平に広がり、温度が冷えてくると下降します。
煙から逃げながら脱出することが大切です。
【4.一酸化炭素から身を護ろうパート2!備えておこう!】
私の住む都市では、一般家庭でも住宅用の火災報知器の設置が義務化されましたので、それに伴い設置しました。
実は「一酸化炭素報知器」も販売されていて手軽に設置することができます。
「これさえあれば大丈夫!」と過信は禁物ですが、比較的安価で購入できますので備えておくと良いのではないでしょうか。
【一酸化炭素 警報機】【警報アラーム】【防災アラーム】石油ストーブをお使いの際に!【定形外】 |
また、結構大げさな見た目になりますが、「防毒・防炎マスク」もありますので、こちらも備えておくと役に立つかもしれませんね。
【緊急用防毒・防煙マスク】 ガーディーマスクAタイプ 【火災/防災/災害対策用】【RCP】 |
☆最後に☆
思い出の品も何もかも焼きつくしてしまい、住むところさえも失ってしまいかねない火事。
結果によっては途方に暮れてしまうことがあっても、何より大事なのは命です。
日頃から防災意識を高めて、火の用心に努めたいですね。
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