お彼岸のマナー。知っておきたいお墓参りと訪問の常識!

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「お彼岸」の行事は、はるか昔、飛鳥時代の聖徳太子の頃から始まった、または聖徳太子が考えたと言われています。

仏教行事ですが、日本固有の風習です。

お彼岸について堅苦しい考えは無用ですが、最低限のマナーについては知っておきたいですよね。

今回は「お墓参りや、お供え物、訪問する際などのマナー」について調べました。

 

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そもそも、お彼岸とは?

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先ほども書いたように、お彼岸を行事として行うのは日本固有の風習なのですが、「彼岸」は古代インドの「波羅蜜多(パーラミター)」が語源で「彼の岸へ至る」という意味です。

方にある=彼岸は「すべての煩悩が消えた悟りの境地」のことを指します。

逆に、私たちがいるこちら側を「此岸(しがん)」と言い、「俗世間」のことを指しています。

彼岸は西、此岸は東にあるとされています。

お彼岸は真東から太陽が昇り、真西へ沈むので、彼岸と此岸が通じやすくなると考えられ、これがお彼岸行事の発祥となったのです。

ちなみに「お盆」はご先祖様をお迎えする行事ですが、「お彼岸」はこちらから「彼岸」へ近づくための修行として始まったそうです。

 

 

2017年のお彼岸はいつ?

実はお彼岸の日にちは毎年同じ・・・ではありません。

お彼岸は春と秋の年に2回あり、どちらも7日間あります。

まず春ですが「春分の日を真ん中とし、その前後3日間」を「春彼岸」と言います。そして秋は「秋分の日を真ん中とし、その前後3日間」を「秋彼岸」と言います。

春分の日と秋分の日は、国立天文台によって地球の動きや引力などを元に、緻密な計算をされて決定されます。

2017年の春分の日は3月20日、秋分の日が9月23日と発表されました。

という訳で今年のお彼岸は・・・

●春彼岸

 彼岸の入り  3月17日(金)
   3月18日(土)
   3月19日(日)
春分の日   3月20日(祝) 
   3月21日(火)
   3月22日(水)
彼岸明け   3月23日(木) 

 

●秋彼岸

彼岸の入り 9月20日(水)
  9月21日(木)
  9月22日(金)
秋分の日 9月23日(祝)
  9月24日(日)
  9月25日(月)
彼岸明け 9月26日(火)

 

このような日程になります。

「春分の日・秋分の日」だけでなく、彼岸の入り~彼岸明けまでの間が「お彼岸」となるのですね。

 

 

お墓参りの仕方。作法とマナーについて

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服装は派手すぎたり、だらしないものは控えましょう。お墓の掃除を考えて、動きやすい服装を選ぶと良いですね。

お墓参りに持参するもの

●掃除

・金属製でないタワシ(細かい部分は、歯ブラシが便利です)
・タオル
・ほうき
・ゴミ袋
・軍手

●お参り

・お線香
・ライター(お線香用のライターがあれば便利です)
・そうそく
・数珠

●お供え

・花
・故人の嗜好物
・半紙や紙皿(お供え物を乗せるもの)

 

 

お墓参りの手順
1.お寺の場合はご本堂でお参りをし、ご住職にあいさつしましょう(霊園などでも管理者がいる場合は一言あいさつしましょう)

2.手を洗い、バケツや手桶に水を入れる

3.掃除をする前にお墓の前で手を合わせて拝礼する

4.お墓を掃除する

5.お線香、お供えをしてお参りをする

 

 

お参りの方法は堅苦しく考えなくて大丈夫です。

持参している場合は数珠をして手を合わせ、座ってお参りしましょう。

お墓参りの時間は午前中が一般的ですが、午後からでも問題はありません。お寺や霊園に迷惑にならない時間帯にしましょう。

「墓石に水をかける、かけない」「ろうそくを使う、使わない」「ろうそくの火は消して帰る、付けたまま帰る」など、細かい違いは様々あるようですが、大切なことは、ご先祖様、故人へ感謝や愛情を持ってお参りすることです。

宗派などによっても違いはありますので、気になる点は親族の年長者や、菩提寺の住職に聞くなどしてくださいね。

献花は香りの強いもの、トゲがあるもの、毒があるものは避けてください。

お供え物が食べ物の場合は、持ち帰るようにしましょう。

もちろん、ゴミやバケツに残った水はきちんと処理をし、借りたものは所定の場所に返して、気持ちよく帰るようにしてください。

 

 

相手宅へ訪問する際のマナー

相手のお宅へ訪問してお参りする際には、必ず事前に連絡を取り了承を得ましょう。

できるだけ相手の都合に合わせるようにし、誰と何人で訪問するのか伝えておくようにしてください。

服装は、相手との関係性にもよりますが、落ち着いたスーツやワンピースが好ましいです。

お供えする品を持参し、掛け紙は「御供」と書き、包装紙の上から掛け紙をする(外のし)が一般的です。

水引は白黒の「結びきり」か「あわじ(あわび)結び」を使用します。

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現金を包む場合は祝儀袋に「御仏前(御佛前)」と書くようにしましょう。

金額も故人との関係によりますが、近しい親族でなければ品物でも現金でも、3000~5000円程度が相場のようです。

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両方用意するなら、御供を2000円、御仏前を3000~5000円くらいにすると良いです。相手に気を遣わせることになりますので、あまり高価にならないようにするのがマナーです。

お供え物は、お花やある程度日持ちのする菓子などを持参すると良いでしょう。

 

☆終わりに☆

本来であれば、折に触れお墓参りできればよいのですが、なかなか出向く機会が少なくなってしまいがちです。

聖徳太子はそんな現代になることを見越していたのでしょうか?

ご先祖様や故人に思いを馳せ、日頃の感謝の気持ちを伝えたり、何気ない出来事を報告したりする良いきっかけにしたいですね。

 

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