半夏生(はんげしょう)とは?日にちが固定ではない理由と妖怪の噂

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みなさんは「半夏生(はんげしょう)」をご存知ですか?普段はあまり耳にしない言葉ですよね。

日本にはたくさんの言葉があり、ずっと使われ続けている言葉や、使われなくなっていった言葉、一部の人しか使わない言葉など様々です。

半夏生とは暦(こよみ)で使われる言葉で「季節」を表します。

今回はこの「半夏生」について、言葉の意味はもちろん、日にちが一定しない理由、妖怪の話、タコを食べるか否か、そして植物のハンゲショウについてなど、詳しく説明したいと思います。

是非ご覧くださいね!

 

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半夏生(はんげしょう)とは

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先ほども少し触れましたが、半夏生とは季節を表す言葉で、「雑節(ざっせつ)」と呼ばれる季節を的確に示すための暦(こよみ)言葉のひとつです。

雑節は9つの名前によって季節を区切っています。

では、その名前を見てみましょう。皆さんがよく耳にするものもありますよ。

  • 節分・・・各季節の始まりを意味し「立春・立夏・立秋・立冬」の前日のこと(江戸時代以降は主に立春の前日のことを指す
  • 彼岸・・・春分の日と秋分の日を真ん中として、その前後3日(春と秋、各7日間、計14日間)のこと
  • 社日・・・春分の日、秋分の日に最も近い戊(つちのえ)の日のこと 「しゃにち」と読みます。
  • 八十八夜・・・立春を1日目として88日目のこと 5月2日頃
  • 入梅・・・梅雨に入る時期で、6月11日頃のこと 「にゅうばい」と読みます
  • 半夏生・・・天球上、太陽が黄道100度を通過する日のこと(難しいですね)
  • 土用・・・「立春・立夏・立秋・立冬」の前の各18日間のこと 一般的には立秋の前の18日間を指し、最初の日を「土用の入り」と呼ぶ
  • 二百十日・・・立春を1日目として210日目のこと 9月1日頃
  • 二百二十日・・・立春を1日目として210日目のこと 9月11日頃

さて、半夏生についてもう少し詳しく説明していきますね。

半夏生はだいたい7月2日になることが多いです。本州なら梅雨のど真ん中といった頃ですね。この時期に降る雨は「半夏雨」または「半夏水」と呼ばれることもあり、大雨になることが多いと言われています。

このことから、農家の人たちは半夏生までに、畑や田んぼの仕事を終わらせることを目安としていました。

農家のおじいちゃん、おばあちゃんなら、半夏生という言葉に馴染みがあるかもしれません。

 

今年の半夏生はいつ?毎年同じではない理由とは

ズバリ、2017年の半夏生は7月2日です。

先ほども書いたように、半夏生は7月2日であることが多いのですが、毎年この日に決まっている訳ではありません。

半夏生に限らず「立春・立夏・立秋・立冬」なども、実は毎年同じ日ではないのです。ですから、これらを基準として定めている他の雑節も、毎年同じ日ではないということになります。

では、なぜそうなるのかについて説明していきたいと思います。

これらの日にちは、すべて「天文学」から計算されて割り出されています。私は理数系がめっぽうダメなので「サルでもわかる・・・」的な感じで頑張って説明しますね。

地球は太陽の周りを約1年かけて回っています。

下図で注意が必要なのは、一見すると太陽が地球の周りをまわっているように見えますが逆で、これは地球を中心として見た図となります。

半夏生-図1

紫の外円は「黄道」と言い、太陽が通過する軌跡を表しています。あくまでも移動しているのは地球ですが、地球から見ると、太陽がこのように動いているように見えるのです。

図の一番下、時計で言う6時の位置に太陽が来た日が「春分」です。そしてここを黄径0度としています。さらに太陽が移動して3時の位置=90度の位置になると「夏至」になります。

黄径とは黄道上の太陽の位置を、角度によって数値で示す座標で、

半夏生は夏至を過ぎ、太陽の位置が黄径100度の位置を通過する日となります。

さて、地球が太陽を1周するのがちょうど1年なら、太陽は毎年同じ日に黄道の100度の位置に来ます。ですが地球が太陽を1周するのは細かく言うと「365.2422日」なのです。

時間に換算すると「365日+5時間48分45~6秒」、およそ365日+6時間です。この6時間のズレを調整するのが「うるう年」です。

うるう年は4年に1回。つまり6時間×4=24時間=1日。だから4年ごとに1年が366日になる訳ですね。

これでも調整できない端数の時間がたまっていくことで半夏生をはじめ、立春や立夏、立秋、立冬なども、数年単位で日にちにズレが生じることになるのです。

 

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半夏生とハンゲ妖怪について

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日本にはたくさんの妖怪話しがあります。有名なところでは「雪女」「ろくろ首」「のっぺらぼう」「座敷わらし」などですね。そして「ハンゲ妖怪」なる妖怪話しも存在します。

妖怪は、いたずら目的で人間を怖がらせては喜んだり、悪さをする人間を懲らしめたり、特徴は様々です。「ハンゲ妖怪」は後者に近いものです。

半夏生は先述したように、「農家の人たちが田んぼや畑の仕事を終わらせる目安としている時期」です。

ハンゲ妖怪は、半夏生を過ぎても農作業していると出てくる妖怪です。つまり「サボっていて作業が進んでいないとハンゲ妖怪が出てくるぞ!」という、戒めのために生まれた妖怪のようです。

体調や天候の都合で作業がはかどらなかった場合には、さりげなく手助けしてくれるような、心優しい妖怪なのかもしれませんね。

 

半夏生に行われる風習。意外とタコは食べられていない?

「夏の土用の丑の日はうなぎを食べる」というのは全国的に有名な風習ですよね。では半夏生の風習はどうなっているのでしょうか?

調べてみると、土用の丑の日のように「○○を食べる」という風習があることがわかりました。ですが、各地によって「○○」は異なります。

    • 福井県の一部・・・焼きサバ
    • 関東地方の一部・・・小麦餅
    • 愛知県の一部・・・イチジクの田楽
    • 関西の一部・・・タコ
    • 香川県の一部・・・うどん

 

代表的なものはこの5つです。ですが「一部」と書いたように、限られた地域のみで行われている場合も多く、広く浸透していないものもあります。

実際、私は長く大阪に住んだことがありますが、タコを食べるという風習は聞いたことがありません。京都や神戸の知り合いにも聞いてみましたが、知らないとのことでした。

由来としては、田畑の仕事が一段落したことから、疲れを癒すためや豊作を祈願するため、また神様や作業を手伝ってくれた人たちに感謝の意味を込めて、これらを食べたり振る舞ったりするようになったようです。

 

半夏とハンゲショウ

烏柄杓(カラスビシャク)という植物があります。いわゆる雑草なのですが、根に生薬となる成分を蓄えていて、その生薬名を「半夏」と呼びます。ちょうど半夏生の頃に生えるそうです。

ちなみに生薬にするには必ず乾燥させなければなりません。生の状態では毒成分を含んでいます。

もうひとつは「ハンゲショウ」という植物。こちらは半夏生のころに花を咲かせます。この為、同じ名前が付けられたとする説と、葉っぱの一部を残して白く変色することから「半化粧」と名付けられたとの説があります。

 

農業は日本人のルーツ

日本は農耕民族として、かつては多くの人が農作業に従事してきました。由来や風習を知ることで、半夏生は農業に深く関わりがあるということがわかりました。

農業従事者は年々減る傾向にありますが、今でも田舎の方へ行くと、昔懐かしい風景を見ることができます。

雑節から季節の動きを感じてみると、昔の人たちの思いや知恵が発見できるかもしれませんね。

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